原爆ドームにほど近い元安橋の下で遊覧船を運航するアクアネット広島(広島市東区尾長西1)は7月、長崎ハウステンボスで利用していた遊覧船「バールン号」を導入した。
ピンク色が特徴的な遊覧船「すいすい」が1991年から、広島市内の河川から景色を楽しむ「ひろしまリバークルーズ」に就航していたが、老朽化により故障するなど運航に支障が出たことから、廃船を検討。新たにハウステンボス内で運航していた「バールン号」を導入した。
アンティーク調の外観が特徴的なバールン号は全長14メートル、幅4メートル。定員は51人で、「すいすい」の38人を上回る。運航時間も40分から25分に短縮。料金も値下げし、1日10便を運航する。
河川の水量によっては運航できない時間帯もあることから、低潮位の場合には12人乗りのミニクルーズ船での約20分間の運航に切り替える。就航から1カ月。観光客やファミリーなどの利用客からは「落ち着いた船でムードがある」との声も。
料金は、大人=800円、子ども=400円。