存在しながらも現実社会からは「閉ざされた空間」とされるストリップ劇場で生きることが「日常」の現役ストリッパーと元興行師による2人展「すとりっぷ魂」が現在、広島市内のギャラリーG(広島市中区八丁堀、TEL 082-211-3260)で開催されている。
同展は、業界内では「踊り子」と呼ばれる現役ストリッパー牧瀬茜さんと23年間、興行師としてストリップに携わってきた川上譲治さんの2人展。2階構造のギャラリー1階フロアには、川上さんが30年間で撮影した写真、約246枚の中からピックアップしたモノクロの写真32枚と牧瀬さんがショーで使用した衣装や小道具と近年、牧瀬さんがショーに出演した様子を収めたカラー写真などを展示する。
ステージ裏を想定した2階フロアは、「自分の日常を伝えたい」と普段使用している道具や牧瀬さんが撮影した写真を持ち寄って楽屋を再現。11年間ストリッパーとして活動し、日本各地に点在する劇場のステージに年間300日以上立っている牧瀬さんは、写真と一緒に自身のことや内面を記した紙も展示した。
ショーでは、来場客の声を聞く機会が少ないが、展示会を訪れた40~50代の女性からは「分かる」と共感されるなど「気持ちを知ることが出来た」。初の展示会で感じた手ごたえを笑顔で話し、「女性が見に来ても恥ずかしくないショーをしたい」と写真を見つめた。
開催時間は11時~20時(最終日は16時まで)。入場無料。今月7日まで。