全国から参加者を募集し、エリアごとに開催したオーディションの合格者が出演する全席招待制のミュージカル「赤毛のアン」が8月21日、広島・ALSOKホール(広島市中区白島北町)で開催された。
エステー(東京都新宿区)が1998年より開催するオリジナルミュージカルは今年で12回目。「赤毛のアン」は7回連続で上演されており、主人公のアン・シャーリーを演じる島谷ひとみさんは3回連続で出演している。上演前にインタビューに応じた島谷さんは「1本1本が勝負」と意気込みを見せる一方、同じステージに立つオーディション合格者に向け、「『赤毛のアン』をきっかけに大きく変化していくきっかけになれば」と期待を寄せた。
広島を含む中四国エリアから選抜された10~17歳までの13人の出演者は、7月末の合宿と本番当日の全体練習以外は自宅に送られた楽譜とCDで個人練習を積み本番に臨んだ。出演者の多くはレッスンスタジオに通っており、オーディションも「レベルが高かった」という。中四国エリアのオーディション参加者は57人。
約2時間20分に及んだミュージカルでは、キャストが客席に呼びかけ、観客がキャストと一緒に手をたたくなど体を動かす、客席参加型の演出を盛り込んだ。キャストと会場とのやり取りには時折、笑いが起きる場面も見られ、ミュージカルは盛況のうちに幕を閉じた。