連日暖かな陽気に誘われた広島中心部の中央通り沿いに植えられたハクモクレン(白木蓮)が、例年より早く満開を迎えた。
中央通り商店街のアーケード下に植えられているのは白く大きな花が特徴的なハクモクレン。路面電車が走る八丁堀付近の「相生通り」から100メーター道路で知られる「平和大通り」までの約300メートル間をつなぐ商店街に等間隔で植えられている。商店街のアーケードは、広島市でアジア競技大会が開催された1994年に合わせて完成。ハクモクレンはアーケードの完成と同時に市によって植樹された。
排気ガスに強く、成長速度が遅いという落葉高木のハクモクレン。中央通りは交通量も多いため「排気ガスに強く、また商店街のアーケードに枝がひっかからないように」と同商店街振興組合の永井忠さんはとハクモクレンが植樹された背景を推察する。地上から商店街のアーケードまでの高さ約6メートルだという。
今年は「暖かい日が続いたため例年よりも1週間から10日早く開花した」(同)が、日の当たり具合によっては既に散り始めている花もあるという。アーケードの下に舞い落ちた白い大きな花びらは商店街の各店舗が中心となり掃除している。花の見ごろは、天候にもよるが今週末までだという。