中四国エリア最大規模のアウトレットモール「マリーナホップ」(広島市西区観音新町4)内のアミューズメント棟で11月下旬から始まった社会実験「SO@Rプロジェクト」(ソアラ)の一環で12月5日より、モデルスペースが一般公開された。
起業家とクリエーターから成る「SO@R」が行う同プロジェクトは、「拠点づくり」「モノづくり」「人育て」を事業の柱に広島の新しい価値と魅力を作り出すことを目的にしたもの。プロジェクトのコアメンバーは、SOHO総研の牛来千鶴社長、漫画家のモンキー・パンチさん、もみじまんじゅうをもとに作った「ぷよまん」やキャラクターの商品展開などイベントを手掛ける田中耕三さん、広島ADC運営委員会代表の納島克宗さんの4人。
アミューズメント施設として利用されていた会場を使用して行う社会実験では、価値を創造する事業に携わる個人や会社が集うオフィス「SO@R」をモデルルーム的に展示。ワンフロア約450坪の会場には、「ホテリング」「パーソナル」「シェア」「カンパニー」の4つのオフィス機能を持たせたゾーンとロビー、カフェ、図書・打ち合わせコーナーなど共有スペースを設ける。約5坪のオフィス展示スペースには、同プロジェクトの特別名誉顧問を務めるモンキー・パンチさんが描いた「ルパン三世」のイラストパネルやサイン色紙の展示も。現在、オフィスへ約22の企業および個人が入居を予定している。
来年1月23日にはモンキー・パンチさんら第一線で活躍するクリエーターを招いた「ひろしま『人』『モノ』創発フェスタ」を同会場で開催。トークショーを行うほか、漫画家志望者の作品を直接指導する。
今年の内閣府「地方の元気再生事業」に採択され、社会実験を行うこととなった同プロジェクト。公共の遊休施設など場所の候補はあったが、商業施設とビジネス拠点の融合に着目し、会場を決定した。
マリーナホップでの社会実験期間は来年2月下旬まで。問い合わせはSO@R(TEL 082-299-2610)まで。