広島・福山の墓石店「かの石材」(福山市新涯町5、TEL 0120-927-726)が7月1日から、新型コロナウイルスの影響で帰省できない人に向けてビデオ会議システム「Zoom」を使った「オンラインお墓参り」サービスを始める。
同社では15年前から、遠方に住んでいる、体の具合が悪いなど、さまざまな理由で墓参りに行くことが難しい人から依頼を受けて、墓参りや掃除の代行を行ってきた。今年は新型コロナウイルスの影響で盆に家族が集まりにくい状況にあることから、オンラインを使った墓参りサービスを新たに企画した。
対象は、福山周辺の備後エリア。あらかじめ希望する墓参りの日時を決め、当日になると参加者にリマインドメールで知らせる。スタッフは1時間ほど墓地内の草取りや墓石の水洗いなどの掃除を行い、献花、ろうそく、線香をお供えして、オンラインで墓参りをしてもらう。同社では後日、申し込み者に墓参り代行完了報告書を送付する。
利用料金は2万円から。このほか、現在の墓地の状況を確認するサービス(5,000円~)や、年3回の墓参りと掃除を依頼できるコース(4万8,000円~)、墓地内の掃除を年4回行うコース(4万円~)も用意する。
同社の狩野寛和社長は「昨今、お墓を守っていくのは大切なことだと分かっていても子どもたちに迷惑を掛けたくないと考える親世代を中心にお墓離れも進んでいる。時代に合わせたお墓参りの選択肢を新たに提供することで、御当家の供養のお手伝いができれば」と話す。
予約は6月1日から。ホームページや電話などで受け付ける。