広島東洋カープ・菊池涼介内野手が3月11日、東日本大震災発生日であり、自身の誕生日にチャリティープロジェクト「NEVER(ネバ―)」の第1弾となる企画を展開した。
震災から9年を迎える今年、菊池内野手がアンバサダーを務めるファッション・アパレルの「BANDEL(バンデル)」(静岡県藤枝市)とコラボして、チャリティープロジェクトを企画した。
第1弾として、プロジェクト名「NEVER」をデザインしたチャリティーTシャツ(1枚6,600円)をバンデルのホームページ内で33枚限定発売したが、11日10時の販売開始後、わずか数分で完売した。販売数は、菊池内野手の背番号「33」に合わせた。バンデル担当者は「事前から菊池選手の思いをSNSに投稿していた。賛同してくれる人からの反応が早く、驚いている」と話す。チャリティープロジェクトは、年内にあと2回行う予定。収益の一部は、被災者支援団体や防災に取り組む団体に寄付する。
3月11日生まれの菊池内野手にとって、未曾有(みぞう)の大災害が起きた2011(平成23)年3月11日から、同日は誕生日を祝う日ではなく、「被災者への思いをはせる日」に変わったという。同プロジェクトでは、「3.11」を風化させないことで、今後、起き得る自然災害に対して備えるきっかけをつくろうと取り組んでいる。