全国各地の「じゃんけん」掛け声を調査した手書きの日本地図が現在、広島・呉の市民ギャラリー呉商工会議所ビル1階エレベーターホール(呉市本通4)で展示されている。
兵庫県西宮市立用海小学校6年生の浅川小夏さんが夏休みの自由研究として取り組んだ。テレビを見ていた浅川さんが、じゃんけんの掛け声が自分のクラスと違うことに気が付いた。家庭でも出身県が異なる両親のじゃんけんの掛け声が異なることから、掛け声が何種類あるのかを調べることにしたという。
調査は全国の小学校に依頼しようと考えたが、メールアドレスが非公開だったため、断念してメールアドレスを公表している観光協会に連絡を取った。浅川さんは、「いっぱい(メールを)送ったせいで返信メールに県名がないとその市が何県からのメールなのかもう一度調べないと分からないことが多かった」と話す。調査結果は模造紙にまとめ、日本地図と円グラフを手書きした「全国のじゃんけん分布図」として完成させた。直前まで仕上がりに時間を費やし、「完成が夏休み最終日の信じられないくらいの深夜になってしまった」という。
呉観光協会も浅川さんから問い合わせを受けて、協力した団体の一つ。完成報告のメールに添えられた作品の写真を見て、呉での展示を提案した。きっかけや調査方法、呉市の回答についての説明も作品に添えた。浅川さんは、「チャレンジしてみて、ギリギリまでどの市からも返事が来ない県があったりしたけれど、いろんな観光協会から『がんばって』『いつか遊びにきてくださいね』などの返事が届き、うれしかった」と話す。
観覧時間は8時~20時(土曜・日曜・祝日も観覧可能)。