広島県竹原市が3月末、観光プロモーション動画や観光ポータルサイト、ガイドブック作成など5つのコンテンツを発表した。
野生のウサギ約700羽が生息する大久野島を訪れる観光客や町並み保存地区などの観光名所への回遊性を高めようと動画やウェブ、冊子、バーチャルリアリティー(VR)仮想体験、来訪促進を目的にしたステッカー作成の5事業を同時に実施する。コンテンツを発信によって観光客や観光消費額の増加につなげようと企画した。
観光プロモーション動画はウサギを追いかける女性が町並みや景観に魅了されながら、大久野島へ向かうドラマ風ストーリーに仕上げた。観光ガイドブックはプロモーション動画のストーリーと連動した絵本風で、日本語のほか英語、繁体字、ハングルの4言語に対応する。
9年ぶりに全面改訂したポータルサイトは竹原市の市木である竹の緑色をメインカラーにデザインし、大久野島や町並み保存地区の飲食店や観光情報を中心に掲載する。スマホやタブレットなどユーザーの使用端末の画面サイズに自動調整し、英語と繁体字を含む3つの言語で発信していく。
このほか、大久野島や町並み保存地区などの3カ所にVR専用端末を設置し、VR技術を応用した情報発信にも取り組んでいる。