![エディオンの久保允誉会長兼社長らが出席したオープニングセレモニーのテープカット(写真右から3人目)](https://images.keizai.biz/hiroshima_keizai/headline/1492164188_photo.jpg)
広島駅南口そばに4月14日、「エディオン蔦屋家電」(広島市南区松原町、TEL 082-264-6511)がオープンした。
「エディオン蔦屋家電」としての出店は全国で初めて。「EKICITY HIROSHIMA(エキシティ・ヒロシマ)」商業棟1~3階フロアに構え、売り場面積は約2267坪。
フロア構成は1階=美容家電、Appleおよび関連品、モバイルアクセサリー、スマートフォン、2階=映像、オーディオ、カメラ、ゲーム、3階=調理家電、冷蔵庫、洗濯機、クリーナー、照明、リフォームなど。各フロアには通りから売り場の様子を棚越しにのぞける「家電ストリート」と天井まで書籍を並べる「ブックストリート」の2通路を設け、13万冊を超える書籍や雑貨、文具などの商品を家電売り場にひも付けて並べることで集客を狙う。
書棚や透け棚に展開する書籍や商品もエディオンでは目線から手に届く範囲にしか陳列しないが、エディオン蔦屋家電では足元から手が届かない位置まで商品を並べ、来店客に楽しんでもらうための見どころや仕掛けを増やした。
店舗の奥行きは110メートル。通常店では動線上の見通しをよくするが、同店ではクランクさせ徐々に先が見えるようにしたほか、フロア中央に動線を遮るようソファなどの休憩スペースを設け、端まで遠く感じないよう工夫した。休憩スペースは3フロア283席を用意する。
テナントは11店舗が出店する。1階には、福山や尾道、三原で10店舗を展開するスーパー「ニチエ」や110席をそろえるカフェレストラン「LE GARAGE」、日本酒3600点を扱う酒販売店「酒商山田」、Apple正規サービスプロバイダー「クイックガレージ広島」、電動アシスト自転車専門店「モトベロ」などが出店した。
「スターバックスコーヒー」は99席をそろえるブックカフェとして2階で営業し、県内で最も広い売り場という「レゴ」は屋内遊具をそろえたキッズスペースとともに3階に出店する。
通常店と異なり、チラシやDMを使った販促を行わず、同店のウェブサイトで商品やイベント情報を発信する。同店の渡辺伸一店長は「売れ筋商品には差はない。調理用品は蔦屋家電にしかないものも多い。差別化を図りたい」と話す。ポイントや長期保証などのサービスは既存店と変わらないという。
商圏については広島市を中心に東は三原・尾道・福山、西は岩国・徳山まで見込む。
営業時間は10時~21時。駐車場は施設共有で500台分を用意する。