広島市中区のファッションビル「サンモール」(紙屋町)周辺の再開発事業計画が12月13日、明らかになった。
再開発は旧耐震や老朽化建物が多く、地権者の高齢化や郊外の大規模商業施設の開業などにより、市中心部のにぎわいや求心力が低下したことによるもの。商業・業務地区の重要性とバスセンターや平和記念公園を結ぶ拠点としての位置付け、地域の再生・活性化への貢献を目指す。
店舗やオフィス、ホテル、住宅、公益的施設、駐車場、駐輪場などの建設を予定。事業区域は未定で、地権者の合意を得られた範囲としている。
同計画に向け2015年12月、「紙屋町2丁目2番地区市街地再開発準備組合」を設立。その後、事業推進に向けた体制を確立するため、再開発事業の実績やノウハウを有する事業協力者の公募を今年4月に始めた。大和ハウス工業、三菱地所レジデンス、フジタの3社グループを選定し、8月には事業に関する協定を締結している。
今後は2018年に都市計画を決定し、2020年に工事に着工。2024年の竣工を目指す。