「現代茶の湯の道具展’07」が10月29日より、オリエンタルホテル(広島市中区田中町、TEL082-240-7111)1階・オリエンタルデザインギャラリーで始まる。
昨年に続く同展では、陶芸家の板橋廣美さんの磁器、佐藤亘さんの陶器、金子透さんの銀行芸、女流書家・矢萩春恵さんの縦横無尽な書の軸、内田繁さんのヨーロッパ・チェコの技術を応用したガラスの茶道具と茶室、新作の立て札を展示する。作品点数は約50点。
同展で展示される作品はすべて新作。「茶器にカレーや丼物を盛り付けるなど、普段使う食器の1つとして日常生活に取り入れてもらえるような提案ができれば」と、同ホテル広報担当者は話している。
内田さんは1993年に移動して設置することができる茶室「受庵 想庵 行庵」を発表、「行庵」はコンラン財団の永久コレクションになっている。「それぞれの民族には固有の文化があり、身体に記憶された方法をもっている。茶室は、そうした日本人の精神や空間文化の深い部分を内包しており、それを現代に再生させた代表作」(同社)。
開催初日29日には、「茶の湯の伝統と未来」をテーマに広島の茶道文化を受け継がれる上田宗冏(うえだそうけい)さんとインテリアデザイナーの内田繁さんによるトークセッションが行われる。入場無料。要予約。
開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。12月4日まで。