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宮島の老舗「喫茶しま」が営業再開-パンも販売、海外観光客の利用見込む

リニューアルオープンした宮島の喫茶店「喫茶しま」外観

リニューアルオープンした宮島の喫茶店「喫茶しま」外観

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 広島・宮島の表参道商店街で約50年営業する喫茶店「喫茶しま」(廿日市市、TEL 0829-44-2672)が4月20日、約1年間の休業を経てリニューアルオープンした。

4代目店主の山内さん

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 同店は1966(1966年)年に元鉄道マンだった店主山内晶子さん(37)の祖父にあたる船附丞さんが創業したコーヒー店を前身とする喫茶店。経営は山内さんのおば、母の松尾通子さん(67)と家族で代々受け継ぎ、山内さんで4代目。住居兼店舗の建物は長年リフォームを重ねてきたため、建て直しをきっかけにリニューアルオープンした。

 店舗面積は約8坪。広さを出そうと白を基調にした店内には木目のテーブルを並べる。席数は16席。座席スペースの一部に什器を置き、パンや焼き菓子をテークアウトでも販売する。商品は約10年、洋菓子店に勤務してきた山内さんの手作り。これまでも店頭で販売してきたが品数を増やし、パン10種類、焼き菓子15種類をそろえる。価格はいずれも150円~250円が中心。大鳥居をイメージした赤いギフト用のパッケージを作り、手土産にも対応する。

 メニューはオムライスやビーフカレー(以上846円)、ピザトースト(648円)、ミックスサンド(756円)など。海外からの観光客利用も見込み、パンを使ったメニューに力を入れる。開店から11時までは、「厚切りトーストのモーニングセット」(702円~)も用意。ドリンクは、「おじいちゃんの深煎(い)りコーヒー」(486円)、県内産のレモンを使った「自家製レモネード」「自家製レモンスカッシュ」(以上500円)など。コーヒーには、祖父の代からやっている店という思いを込めたという。客単価は800円~1,000円。

 「創業からのなじみ客も多いため店名は変更しなかった」と山内さん。刷新した菓子のパッケージには海外からの来島者に分かりやすいよう、「Coffee & Bakery Shima」の文字も入れた。リニューアルを機に今後は、「宮島に遊びに来た人に気軽に立ち寄ってもらえたら」とも。

 営業時間は8時30分~17時。水曜定休。

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