グルメやファッションなど、神戸の魅力をセレクトした催事「神戸セレクション」が2月6日、福屋八丁堀本店(広島市中区胡町)で始まった。
神戸の企業や職人が製造・販売する商品を公募で集め、百貨店などのバイヤーやマスコミ関係者、消費者らで選定を行い、インターネットモールと百貨店などで販売する取り組みは今年で7年目。登録する企業数は200社を超え、催事の度に出展希望を募るという。開催エリアは、神戸を中心に東西へエリアを広げており、広島は今回が初。出店数は、食品=35社、工芸=17社の計52社。
食品では、神戸牛を使ったステーキ丼やコロッケ、ピザが登場。カステラ、プリン、チーズケーキなど、楽天市場でランキング1位に輝いたスイーツ、マッチやコーヒーなど、神戸にゆかりのある企業も並ぶ。会場でも人気を集めるのが、靴やかばんなどの革製品。戦後、ゴム工業から誕生したケミカルシューズは品質とデザインを特徴に売り出し、昭和30年代後半には、神戸・長田地区が国内で靴の生産量の8割を担い、「履き倒れの街・神戸の象徴」になった。現在では、若手経営者が中心となり、消費者への直接販売を模索する中でデザイン力の向上、素材や機能にも改良にも力を入れている。
「催事をきっかけに、神戸に足を運んでもらうきっかけになれば」と神戸市産業振興財団販路開拓支援部販路開拓支援チーム部長の三好栄三さん。「参加する企業が店舗を構えるときの参考になれば」とも。工業品は職人やメーカーの参加も目立ち、各社での負担を減らそうと何社か集まって1区画に出展するケースもあるという2012年度には、インターネットモールでの売り上げ10億円を達成。大丸京都店でも同年には売り上げ8,500万円を突破している。
開催時間は10時~19時30分(金曜・土曜は20時まで、最終日は17時閉場)。今月11日まで。