駅舎や雪像などへの投影で話題となったプロジェクションマッピング技術をさらに進化させたS3Dプロジェクションマッピングを使ったイベント「時空の階段」 が7月20日、広島で開かれる「第52回日本SF大会」で実施される。
飛び出しや奥行き感が感じられるS3D映像は映画でも採用されている技術。立体視に対応させたプロジェクションマッピングを会場内の一般公開エリアにあるアステールプラザ大階段(広島市中区加古町)に投影する。S3D映像の効果を利用して目の前の階段とは全く異なる空間を登場させるという。
主催するのは、アートやテクノ、サイエンスなど分野を超えたイベントを開催する任意団体「AAIひろしまPlan」。SF ファンの手によって全国各地で開催されている、アマチュアイベント日本SF大会が、「久しぶりに広島で開催されるため、何か広島のクリエーターで新しい挑戦ができないかと考えていた」とAAIひろしまPlanプロデューサーの泉尾祥子さん。プロジェクションマッピングは、「発表の形態として面白く、やってみたいという声が多かった」とも。賛同者の協力を得て、実施できることになったという。
立体視に対応したプロジェクションマッピングを実現するにあたっては、S3D映像とプロジェクションマッピングの両方に精通したアンビエントメディア代表の町田聡さんをプロジェクトのスーパーバイザーに迎え、広島のクリエーターも含めたS3Dの専門制作チームで制作にあたった。
同団体では、今回のイベントを通して中国地方でのプロジェクションマッピングやS3D映像を含めたメディアアートのイベント化に積極的に取り組むなど、「今後もクリエーターの活動を通して地域活性化に務めたい」と意欲を見せる。
上映時間は20時~20時30分。