障害者の雇用促進コンサルティング事業をメーンに手掛けるウイングル(本社=東京都港区)は10月1日、広島・立町に新しく就労支援センター「ウイングル広島紙屋町センター」(広島市中区立町)を構える。
就職を目指す障害者に対して研修プログラムの提供などを行う同社は今年1月、広島市郊外に中四国エリアで初となる事業所「ウイングル広島安佐南センター」(安佐南区大町)を開設。県内で2カ所目となる拠点は、市内中心部のオフィス街に構える。「就労イメージをより持ってもらえたら」と同社の島田浩実さん。交通の要所も近く、利便性の高い同所での利用に期待を寄せる。
1日の利用定員は20人。広島安佐南センターの利用者は、身体や知的、精神障害を持つ18歳~64歳の男女。センターでは、1人に1台パソコンを割り当てることで、就労に近い環境で実践的な訓練を提供する。入所者は、パソコンスキルやビジネスマナーの習得、企業実習など、状況に応じてスケジュールを組み、最大で2年間の支援を受けることができる。
同社が取り組む障害福祉サービス事業は、都道府県または政令指定都市などから指定を受けて行うもので、事業所は全国に展開。前年度の就労者輩出実績は201人。就労後のサポートも行うことから、定着率も高いという。