2004年に広島で開催した少年サッカーの国際大会「リベリーノカップ」に出場した東ティモールの子どもたちに焦点を当てた韓国映画「裸足の夢」のロケ収録が1月23日~25日、広島広域公園(広島市安佐南区大塚西5)で行われる。
実話に基づいた同作品は、長い内戦での傷跡が残る東ティモールで、はだしでサッカーをしている子どもたちを見かけた元プロサッカー選手のキム・ウォンガンさんが、無邪気な笑顔に引かれてサッカーチームを指導することになるストーリー。地元のサッカー協会や子どもたちの親からの妨害を受けながらも、1年後に広島で開かれた少年サッカー国際大会に出場。サッカーを本格的に始めて1年あまりの子どもたちが、初出場した国際大会で優勝したエピソードを描く。
今回の映画化は、数年前にテレビのドキュメンタリー番組を見たキム・テギュン監督が感銘を受けたことがきっかけ。予算面から東ティモールと韓国のみで撮影を行う予定だったが、「どうしても広島で実現したい」というテギュン監督の強い思いで広島ロケが実現した。
「リベリーノカップ」は、広島県サッカー協会が主催する11歳以下の少年が出場できる国際大会。毎年32チームが参加する。広島大河(おおこう)フットボールクラブ(南区)が主管を務め、2004年に東ティモールの子どもたちを招待した。
広島ロケではサッカーの試合シーンを撮影。スタンドの観客と少年サッカー選手のエキストラを3日間で約500人募集する大規模なもの。広島フィルム・コミッションでは、広島広域公園周辺の公民館やスーパー、市内のスポーツ施設にチラシを掲示して告知に力を入れる。
問い合わせは広島フィルム・コミッション(TEL 082-247-6916)まで。