5月3日から広島で開催される「ひろしまフラワーフェスティバル」のメーン会場の一つとなる平和記念公園（広島市中区中島町）に5月1日、高さ8メートル、直径9.1メートルの「花の塔」が作られた。

完成した「花の塔」

　花の塔は、5月3日～5日に開催される同フェスのシンボルで、例年テーマに沿った花のデザインを募集し、最優秀に選ばれたデザインをもとに、パンジーやペチュニアなどを例年約9,000鉢～10,000鉢を使い制作する。期間中、塔の頂点部分に「平和の灯」もともされる。

　花を手配するのは、廿日市市の生花店「ハシモト園芸」（廿日市市）。江田島市で花を育て、同フェス前の5月1日に会場へトラックで運び込む。デザインが決まるのは3月なので、「先読みして予想しながら（花を）育てている」と同店の橋本博社長。今年はカーネーションやダイアンサス、ペチュニア、パンジーら9,300鉢を出荷した

　花の配置は、IWAD環境福祉専門学校（南区比治山本町）の学生50人の手によって行われ、12角すいでできた塔の格子に流れ作業で花を配置していった。昨年は6時間かけて完成したという。

　同社長は「今年は、気候に恵まれて花も育っていて飾りがいがある」と話しながら、塔の傍らで学生たちの作業を見守った。

　広島県警察本部は、同フェス期間中の人出を昨年に比べて5万5,000人減の160万人と見込んでいる。