被爆60年の節目から始めた「チャリティー担々麺」、利用客が1万人突破

「チャリティー担々麺」で提供する汁なしの担々麺。しっかりたれを麺と絡ませて食べる。

「チャリティー担々麺」で提供する汁なしの担々麺。しっかりたれを麺と絡ませて食べる。

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 被爆60年の節目から広島・並木通りの飲食店「赤竜 並木通り店」(広島市中区袋町、TEL 082-544-2720)が始めた、1杯50円で担々麺を提供する「チャリティー担々麺」への参加者が昨年末、1万人を突破した。

並木通り店の外観

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 「チャリティー担々麺」は、2005年にオープンした同店が地域の社会貢献事業として、同年に被爆60年の節目を迎えたことから始めた取り組み。「被爆50年と60年の盛り上がりに格差があった」と同店を運営するアンビシャス(佐伯区八幡が丘)の瀬木寛親社長。自身も被爆2世の瀬木さんは、「風化しているのでは」と8月6日に関連付けたチャリティーを企画した。

 開始当初は、期間や時間を限定して行ってきたが、チャリティー企画への反響は大きく、その後も継続して行っている。現在では、「ご縁があるように」(同)と毎月5日のランチタイムに、50円以上の募金で通常メニューでも提供している汁なし「赤竜麻辣担々麺」(500円)、汁あり「白竜担々麺」(700円)を提供。毎月5日には、若者やチャリティーに参加しようと遠方から同店を訪れる人の姿も。幅広い年齢層の男女200人前後が訪れ、来店者数は平日に同店を訪れるトータル数に匹敵する。

 年間で集まる募金額は約20万円。年に1度、原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」(安佐北区倉掛3)へ車いすや介助用エアマットほか、「同園に足りないもの」(同)を寄贈するなどしてきた。

 チャリティー企画は「会社の核になる取り組みになってきた」と瀬木さん。「全国区の取り組みにしていきたい」意欲をみせる。

 営業時間は、月曜~土曜=11時~24時、日曜=11時~17時。ランチタイムは11時~15時。

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