広島にカップケーキ専門店「チャプチーノ」-老舗和菓子店とコラボで

「はち乃木」がオープン当時から使用しているあんどんと「チャプチーノ」を略した「Ciap!」のロゴが並ぶ正面入り口

「はち乃木」がオープン当時から使用しているあんどんと「チャプチーノ」を略した「Ciap!」のロゴが並ぶ正面入り口

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 広島で50年を迎える老舗の甘味店「はち乃木」(広島市中区堀川町、TEL 082-247-2711)は11月11日、東京のカップケーキ店「チャプチーノ」(渋谷区)とコラボしてテークアウト専門の「チャプチーノ&甘党 はち乃木」としてリニューアルオープンした。チャプチーノは広島初出店。

鮮やかな色が特徴のカップケーキ

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 はち乃木は提供するすべて甘味にアズキを使用するイートインがメーンの甘味店。手作りと素材にこだわる同店は、10月に創業50年の節目を迎えた。後継者がいないことから閉店も考えたが、店名が消えていくことに寂しさを感じた二代目店主の藤谷尚三さんは、テークアウト店での運営に踏み切った。

 中央通りに面し、パルコに近いことから立地面での条件が良かったはち乃木に共同販売を持ちかけたのは、色鮮やかなカップケーキが主力のチャプチーノ。渋谷を中心に都内3カ所で展開している。

 同店で扱うのは、はち乃木の和菓子約15種類とチャプチーノのカップケーキ11種類。カップケーキは、広島オリジナルの2商品もあるという。もなか(120円)、あんみつ(280円~)、わらびもち(280円~)などの和菓子と、「塩バターキャラメル」(280円)、レモンクリームとバジルクリームを使用しチャプチーノのファンだという木村カエラさんが考案した「NOUSATSU」(320円)、スマイルの顔文字がかわいい「LOVE&PEACE」(320円)などを販売する。はち乃木がチャプチーノに商品を卸す。

 店舗面積は約17坪。町家風だった店内はシンプルな白い壁面に変わり、写真家・瀬尾浩司さんの写真を飾る。チャプチーノ広島店を運営するFEAT.の大下雅之社長は「一つひとつの商品がカラフルなので選ぶ楽しさもある」と話す。今後は商品や写真を少しずつ変えていき、「洋服店の感覚で運営していきたい」とも。

 年配層を中心に1人でのイートイン利用が多かったはち乃木は、テークアウト専門店としてリニューアルしたことに客からは「残念」との声もあるが、「洋菓子を買いに来て、『はち乃木』がここにあるんだと思ってもらえたら」と藤谷さん。中央通り沿いにはオープン当時から使用していた昔ながらのあんどんを残した。

 利用客には女性や手土産用に購入するビジネスマンを想定し、客単価は1,000円前後を見込む。

 営業時間は11時~23時。

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