モノクローム合同写真展「Peace Pieces」が6月7日より、旧日銀広島支店(広島市中区袋町5)で開催される。
同展は、写真家ハービー・山口さんの「報道写真を撮って平和を訴える方法があるように、美しいものを撮って平和を訴える方法もある。人が人を好きになり、世の中が平和になるように僕の写真が役に立てたら本望です」という言葉に感銘を受けたスクエアプロジェクトのメンバーと賛同したプロ、アマチュア写真家がコラボして行うもの。
参加メンバーは、現在国内外で活躍する写真家ハービー・山口さん、高田トシアキさん、近重幸哉さん、蜂谷秀人さん、合田法行さんら5人の招待作家と一般参加者の34人。写真展にかかわるデザインは、広島出身のデザイナー堀内肇さんが手がける。
同プロジェクトの長束さんは「モノクローム特有の温かみ、優しさを感じてもらえればとの思いから、モノクロームのみの写真を展示する」という。名称の「Peace Pieces」は、一つひとつの作品ピース(Pieces)を組み立てて、平和への思い(Peace)を完成させることを目指して付けられた。
会場となる旧日銀広島支店は、1945年8月6日、爆心地からわずか380メートルという近距離で被爆しながらも、建設当時の姿を現在もほぼ残している被爆建築物。古典様式の優れた外観を有し、広島の昭和初期を代表する希少な歴史的建築物でもある。
「継続し発信し続けることが平和への一番の近道」と同プロジェクトの結成を話すメンバーの沖石さん。今後も広島の恒例行事として同様の写真展を継続していく考え。
開催時間は10時~19時。入場無料。今月22日まで。