JR広島駅近くに3月6日、「ビックカメラ・ベスト広島店」(広島市南区西蟹屋1、TEL 082-568-1111)がオープンした。
中国・四国地方では業界最大規模となる同店の売り場面積は約1万平方メートル。PC製品をそろえる1階では、アップル製品を正面入り口付近に、駅からの導線となる入り口にはウィンドウズ製品が並ぶ。同フロアのモバイルコーナーでは、携帯新機種やPOPが天井に届くほど所狭しと並ぶ。
取扱商品は、カメラ、パソコン、家電、オーディオ、携帯電話、テレビゲーム、DVDソフト、玩具、ゴルフ用品、寝具、メガネほか約70万アイテム。5階では、炊飯器、スチームオーブンを用いたレシピを実演する「キッチン家電実演コーナー」も設ける。
同店の戸村店長は、他店勤務時に同コーナーを担当した経験を持つ。「レシピは年間200~300種実演した。主婦をターゲットに企画を継続することでリクエストをもらい、リピートにつながった」と話す。そのほかにもゴルフクラブの「試打室」、同社ホームページ上で公開しているブログ風サイト「路線上のカメラマン」と連動した作例写真の展示コーナーなどを設ける。
4日に行われた記者会見でビックカメラの塚本智明常務は「(ベスト電器の)資産をしっかりと受け継ぎたい」としたうえで、「強みは品ぞろえ、弱みは広島の市場を良く知らないこと。今後勉強していきたい」などと意気込みを語った。
旧・ベスト電器広島店(現=営業部部長)の山根店長は「ビックカメラには若さがあり、スタッフが元気。店内に活気が生まれた」と話す。ビックカメラの平均年齢は27歳前後、対してベスト電器ではこれを15歳前後上回っていたという。同店は、旧ベスト電器社員=80人、ビックカメラ=40人の新体制で臨む。年商見込みは80億円。
営業時間は10時~21時。