お好み焼きのルーツ「一銭洋食」を限定復活-広島・老舗店「越田」

写真=一銭洋食を片手に満遍の笑み-「越田」3代目・越田昌洋さん

写真=一銭洋食を片手に満遍の笑み-「越田」3代目・越田昌洋さん

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 お好み焼き店「越田2号店」(広島市南区松原町)は3月1日より、「一銭洋食」を期間限定で復活させる。

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 一銭洋食は、お好み焼きのルーツと言われている食べ物で、小麦粉を水で溶いた生地にネギ、とろろ昆布、天かすを混ぜて焼いたもの。京都、大阪、仙台、広島など各地・各店で具材や形は異なるが昔は一銭で売っていたことから「安いソースもの」という意味があるという。

 創業して約50年の老舗お好み焼き店「越田本店」(中区流川)は初代の故・越田朝子さんが戦後の広島で駄菓子店からスタートしたことにさかのぼる。長男の益夫さんが現在本店の2代目店主を務め、孫の昌洋さんが3代目としてフードテーマパーク・お好み物語駅前ひろばに「越田2号店」を出店した。

 同店は3月2日で1周年を迎える。「子どものころに『昔はこれを焼いてたんよ』と一銭洋食をばあちゃんに作ってもらった記憶がある。1周年に創業時のメニューを今のお客さんに食べてもらえたら」と越田昌洋店長。当日は、来店者に焼きたての一銭洋食を50食無料提供し、以降は3月末日まで1本111円で限定発売する。

 オープンから1周年を振り返って、越田昌洋店長は「ゼロからスタートした店に通ってくれる常連さんが一番の宝物。『越田』という名前は自分が築いたものではないので今でも重く感じる。店名を聞いて自分の顔を思い浮かべてもらうにはまだ何十年もかかりそう」と話している。

 営業時間は11時~23時。水曜定休。

フォトフラッシュ-「鉄板で焼かれる一銭洋食」(広島経済新聞)広島の老舗「越田」、お好み焼きのフードテーマパークに出店(広島経済新聞)お好み焼き店「貴家。」ホームページ-2カ月で1,200枚受注(広島経済新聞)

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