比治山大学(広島市東区牛田新町4)で12月11日、アニメーション映画監督の高畑勲さんによる特別公開講義が行われる。
「かぐや姫の物語」「おもひでぽろぽろ」など、これまで数々のアニメ映画を手掛けてきた高畑勲監督。今回は漫画やアニメに興味を持っている人を対象に、日本の伝統絵画に見る「マンガ・アニメ的なるもの」をテーマに講演する。
平安末期の絵巻物の魅力を味わいながら、日本語と漫画やアニメ的な絵との関係を探り、なぜ日本では「マンガ・アニメ的なるもの」が発達したのか、現在に至るまでのルーツを探るという。講演会のほか、当日は書籍の販売やサイン会も実施する。
同大では2012年度に「マンガ・キャラクターコース」を新設し、2013年度には広島市と「広島のメディア芸術の推進にかかる連携協定」を締結。市と共催で漫画家やアニメ作家を広島に招き講演会や中学校などでの漫画やアニメの教育に取り組んでいる。
講義の聴衆は登壇者によって男女比や世代はさまざま。同大広報担当者は「高畑監督と直接、話をする貴重な機会。興味のある方には来場いただきたい」と呼び掛ける。
開催時間は13時30分~16時。13時開場。参加無料。定員は300人。事前申し込み不要、先着順。問い合わせは同大短期大学部美術科(TEL 082-229-8958)まで。