広島県興行生活衛生同業組合が7月中旬から、県内の12映画館で「戦争と平和」をテーマにした映画上映を行い、中高生以下を無料で招待する。
戦後70年を迎える今夏、映画鑑賞を通じて平和の大切さや被爆体験を伝承していきたいと企画。シネコンや単館での同時上映は全国でも珍しいという。上映作品は、「おかあさんの木」「原爆の日」「野火」「あの日の声を探して」など。新旧作を含む7作品を各劇場がセレクトする。
上映前には作品の監督やプロデューサーなど、関係者をゲストに招いて講座も開く。「70年たった今だからこそ、若い方にも伝承していきたい」と広島市内で3館を運営する「序破急」社長で同組合理事長の蔵本順子さん。各劇場近くの生徒に来てもらおうと地域や学校に呼び掛ける。
上映劇場はサロンシネマ、八丁座、横川シネマ、イオンシネマ広島、TOHOシネマズ緑井、109シネマズ広島、呉ポポロ、T・ジョイ東広島、福山駅前シネマモード、福山エーガル8シネマズ、シネマ尾道、広島バルト11。
上映期間は7月11日~8月25日。劇場によって上映日時は異なる。中高生以下の無料招待は各劇場に往復はがきで申し込む。先着順だが、当日も空席があれば入場を受け付ける。高校生以上も有料で鑑賞できる。