日本最南端の豪雪地帯・広島県安芸太田町で1月25日、雪かき体験ツアー「ぶち熱く雪かきします隊」が開催される。
広島県北西部の安芸太田町は人口7000人弱と県内最小、人口減少率は中国地方ワーストで高齢化率は県内最高の47%を記録することから、県内の過疎三冠王を名乗っている地域。
特に雪深いとされる松原地区では高齢化が進み雪かきが死活問題となっていることから、地域の困り事を広島市内などの都市部や沿岸部の人に楽しく体験しながら実情を知り、解決してもらう「困り事解決プロジェクト」の一環として、4年前から雪かき体験ツアーを実施している。
参加者は7歳から70代まで幅広く、男女比は半々。エンターテインメントとして捉え、ファミリーでの参加やリピーターが多いのも特徴の一つ。地域のインストラクターによる、疲れない雪かき方法などを伝える「雪かき講習」や昼食の振る舞いなど住民との交流に力を入れる。地域住民の負担軽減も考えて年1回のペースで開くが、毎回満員になるという。
「スキーやスノボをしない方にも雪を体験してほしい」と同町観光協会の柏崎真司さん。「困りごとも一つの観光資源に。感動の体験を共有することで、コミュニティーの形成や高齢者の心の活性化になれば」とも。ツアーは広島駅新幹線口を出発し、貸し切りバスで現地に向かう。参加者の年齢や雪かき経験は不問。
参加料は1人5,000円。定員は20人。問い合わせは同協会(TEL 0826-28-1800)まで。