住友不動産(本社=東京都渋谷区)は2月21日、広島駅前に建設を進める中四国・九州エリア最高層の免震タワーマンション「シティタワー広島」の一般向け事前案内会に先駆け、プロジェクト発表会を開いた。
シティタワー広島は延べ床面積約12万平方メートルの大規模複合開発「広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業」の中核プロジェクト。地上52階建て、高さ約193メートルの建物は中四国・九州エリアにおける分譲マンションで最高層となる。総事業費は約353億円。
外観は白と黒をベースカラーに、ガラスを基調としたスタイリッシュなデザインが特徴。全514戸のバルコニー手すりにガラスを用い、角住戸にはほぼ全面ガラス使用の「ダイナミックパノラマウインドー」を採用。住戸は13階以上に設定し、75平方メートル台の3LDKを中心に2LDKから4LDKまでそろえる。12階フロアにはグランドロビーのほか、ゲストルームやパーティーラウンジ、フィットネスルームを備える。マンションは広島駅南口の地下広場に直結。駅まで徒歩3分と利便性も高い。
一般向けの事前案内会は3月15日より、荒神橋近くに建設中のマンションギャラリーで開く。すでに300件の申し込みがあり、キャンセル待ちもあるという。
シティタワーは、20階以上の高層マンションでダイナミックパノラマウインドーなどを兼ね備えた同社のマンションブランド。全国約100棟、2万戸の実績を持つが中国エリアでの登場は今回が初めて。Bブロック再開発事業は住宅を中心に店舗やホテル、事務所などが入居する西棟と駐車場や店舗として使用する東棟で構成。西棟地下2~地上3階の8550平方メートルは、ビックカメラなどの店舗が出店を予定する。
広島駅周辺地区は2003年に都市再生緊急整備地域に指定。Aブロックには福屋と専門店を核テナントとする商業施設「エールエールA館」が1999年にオープン。愛友市場を含む駅前周辺のCブロックでは住宅や商業施設を中心とした再開発を予定する。JR広島駅北口でも若草地区市街地再開発事業、二葉の里土地区画整理事業が進行している。