JR広島駅南口近くのたばこ専門店「たばこのなかみち」(広島市南区松原町)で11月24日、「しばしの間のお別れ会」が開催された。
広島駅南口Cブロック第一種市街地再開発事業の該当エリアに当たる愛友市場
駅近くの商店街「愛友(あいゆう)市場」に隣接する同店は家族経営のたばこ専門店。同所で1897(明治30)年から旅館業を営んできたが、戦火で家屋が焼失したため小売業へ転身。昭和40年代からたばこの取り扱いを始め、5年前に専門店としてスタートしたという。
取り扱うのは、シガレットや葉巻、パイプ、刻み、手巻きなどのたばこ900銘柄。喫煙具も扱い、たばこ文化の継承や交流を目的にしたイベントや講習会の企画運営も行ってきた。
お別れ会は、市が策定した広島駅南口Cブロック第一種市街地再開発事業に愛友市場へ隣接する同店をはじめとする駅前周辺の店舗が該当することから企画した。すでに解体工事が11月から始まっており、同店は住宅棟や商業棟から成る複合ビルが完成を予定する2016年12月まで同所を離れ、千田町で2号店にあたる「分家」で営業するという。
同所での最後の営業を惜しむ会には、「150人ほどの方に参加いただいた」と店長の中道詠子さん。「振る舞いシガー」や軽食、飲み物を提供して、10人ほどでいっぱいになる店内が常連を中心ににぎわった。
2号店のオープンは2014年1月中旬を予定。