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広島で「108個」の形を集めた陶芸展-夫婦で営む呉の工房が開く

「エアポケット」店内に並べる岩屋工房の作品

「エアポケット」店内に並べる岩屋工房の作品

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 簡素でシンプルな陶器を呉市で制作する「岩屋工房」の作品展「108KB。」が5月26日、広島・十日市町の雑貨店「Air pocket(エアポケット)」(広島市中区十日市町1)で開催された。

スケルトンのキューブ

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 店内に並べるのは、展覧会のタイトルにある、「岩屋」のロゴに合わせて制作したという約108点の陶器。従来は花器を含み器が8割を占めるが、同展ではオブジェを主体にした作品をそろえた。

 作品は一点一点、手作りで仕上げる。「見た目と感覚のギャップを楽しんでいただきたい」と岩屋工房の岩本道明さん。スケルトンのキューブや家、木綿豆腐の形をしたオブジェ、ミニチュアのカップなどを並べる。「用途を含めて、考える振れ幅を残したい」と、作品にはあえてタイトルを付けない。

 制作工程では、「形が出来上がるまでにこだわりたい」と岩本さん。デザインのラフを紙に起こしてから制作に取り掛かる。展覧会を「一つの実験の場」として、場所や一緒に並べる作品などを踏まえて、今後も作品の制作に取り組む。

 岩屋工房は1997年、呉市川尻町に開設。工房名には岩本さんの屋号を取った。岩本さんと京子さん夫婦が二人三脚で制作にあたる。ライフワークの一環として、保育園やカフェなどでのワークショップも開催。「気軽に陶芸に親しんでもらいたい」と活動を続ける。

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