映画の作り手と観客が一緒に作品を観て直接、語り合うことを目的にした映画イベント「ダマー映画祭inヒロシマ」が11月16日から、NTTクレドホール(広島市中区基町)をメーン会場に始まる。
「ココロとココロをつなぐ」をテーマに開く同イベントは2009年から開催。世界中から公募した30分以内の短編映画の中から、来場者らの投票によって優秀作品を選出する。作品は、「特別招待」「ノミネート」などのジャンルに分けて上映するほか、ワークショップなど、コンテンツを充実させる。昨年は、1万1千人が来場。来場者数は毎年、増えているという。
初日のオープニングでは、2012年公開の映画「天地明察」の滝田洋二郎監督が登壇。ロビーには映画で使用したアイテムを展示する。軽食やドリンクを提供するイートインスペース「ダマーバー」では、会期中には監督や映画制作スタッフも来場を予定。来場者とのコミュニケーションを図る場を作った。
特別招待作品として上映する「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督・佐藤貴博プロデューサー、「神様のカルテ」深川栄洋監督ら、10作品の監督は全員が来場する。イ・ジヒョン監督作品「夢見る手紙の向こう」や一部ノミネート作品は、イベント時間を延長して21時台から上映する試みも。
「総合的に映画を楽しんでほしい」と同事務局の大﨑さん。「広島に映画を根付かせたい」とも。会期中は、メーン会場近くのパセーラに設置するツリーをダマー映画祭のイメージカラー黄色と青で装飾してイベントをPRする。
チケットは1,500円(1日フリーパス)。11月18まで。