3億円相当の「純金千両箱」が10月19日・20日、広島・金座街の宝飾店「ナカオカ」(広島市中区堀川町)で展示される。
江戸時代に作られた千両箱を再現した「純金千両箱」は、田中貴金属工業(東京都千代田区)が2003年に約3カ月を掛けて制作。総重量は36キログラム。同店が企画するフェアの目玉として、店頭に展示する。
表面に木目の風合いを出すため、鏨(たがね)で打ち出した千両箱に装飾する金具や取っ手は16種類、49個。金具を止める装飾品の釘、320個も全て職人の手作りによるもので、箱とは別に制作して、一つ一つ丁寧に溶接したという。実際に鍵がかけられるように作り込んだ錠前だけで、重さは236グラム。大きさは、幅約32センチ、横19センチ、高さ11センチ。
「なかなかご覧いただける機会がない」とナカオカの中岡弘夫社長。展示後は、田中金属工業で保管されるという。純金で作られた千両箱を展示することで、「顧客に対して、金やプラチナの持つ魅力と資産性を訴求したい」とも。
展示時間は10時~19時。