1枚購入する度に同じデザインのハンカチが被災地へ贈られるチャリティー企画「やさしいハンカチ展」が現在、広島県立美術館(広島市中区上幟町、TEL 082-221-6246)で開かれている。
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が、東日本大震災の復興支援プロジェクトとして取り組む同展はこれまで東京、大阪、福岡など全国11カ所で開催。広島では、岩手県とゆかりのあるグラフィックデザイナー故・福田繁雄さんの展覧会「ユーモアのすすめ」の関連企画として開く。会場は同館3階の企画展示室。
ハンカチのデザインは全586種類。全国のグラフィックデザイナーが被災した子どもたちに、「どこか気持ちをやさしくする」ハンカチをプレゼントしようと手掛けた。会場ではこのうち、中四国エリアの会員を中心とした38種類を展示販売する。価格は1枚1,500円。1枚購入につき、同じデザインのハンカチ1枚が被災地の子どもたちへ贈られる。
すでに10種類ほどのハンカチが完売しており、売り上げは約130枚に達した。「じわじわと売れている」と同館学芸員の山下寿水さん。来場者の中には、複数購入して帰る客もある。広島での開催を最後に、会場やインターネットでの販売を終える。ハンカチは4月から5月に掛け、教育委員会などの機関を通じて宮城や岩手、福島、茨城の小学校へ届ける予定。
開催時間は9時~17時。観賞料は、大人=1,100円、高校・大学生=700円。今月31日まで。