新大阪と鹿児島中央までを一本でつなぐ山陽・九州新幹線の運転開始から1周年を記念した「九州フェア」 が3月1日、JR広島駅北口に隣接するホテルグランヴィア広島(広島市南区松原町)で始まった。
今月12日の九州新幹線開通を前に同ホテルが取り組むのは、館内のレストランやバーなど9店舗を対象にした飲食フェア。九州の食材を使ったメニューや郷土料理をそろえる。昨年はJR西日本グループのホテル事業「JR西日本ホテルズ」で「九州新幹線全線開業フェア」に取り組んだが、今回は同ホテルが単体で開く。
カフェ・ビュッフェレストランでは、九州をテーマにしたビュッフェ料理(ランチ・大人=平日1,800 円、土曜・日曜・祝日=2,000円)を提供。筑前(ちくぜん)煮や宮崎名物のチキン南蛮のほか、豚肩ロースのソテー、高菜めし、きびなごの空揚げなど、代表的な九州の料理を用意する。スイーツは、新幹線をモチーフにロールケーキをデコレーションした「新幹線ロールケーキ」を提供。今月末からは、佐賀のイチゴを使ったデザートビュッフェも開く。
九州の銘柄鶏「華味鳥」や鹿児島産ブランド豚「天恵美豚」をメーンに使用したランチ(1,800円)とあまおうのアイスクリーム、熊本デコポンシャーベットは、スカイレストランアンドラウンジで提供する。佐賀県産「さがほのか」や、九州産のキンカンが入ったカクテルなど、フルーツを使ったアルコールも。
このほか、黒豚のしゃぶしゃぶやかんぱちの刺し身、紫芋シャーベットなど九州の食材を盛り込んだ日本料理や「華味鳥」の揚げ物、黒酢を使用した酢豚、博多の明太子と福岡産春レタスを使ったチャーハンなど、中国料理も提供する。
3月17日のダイヤ改正で、広島から九州方面への新幹線の本数が増えることから、「ますます身近になる九州を、ぜひ広島で味わっていただきたい」と同ホテル企画部企画課の今岡恵美さん。「さまざまなレストランを巡っていただけるとうれしい」とも。
期間内には館内の11店舗で、「九州を食べて九州へ行こうキャンペーン」を展開中。利用者を対象に小倉や熊本、鹿児島など、JR九州ホテルグループの宿泊券などをプレゼントするキャンペーンも行う。
4月30日まで。