広島市内から空港までのアクセス向上につなげようと、広島市は12月1日から宇品地区や平和大通りと広島空港をつなぐ新たなリムジンバス路線の運行を始めた。
路線拡大は、リムジンバスに対する新しい需要や利用者の動向などを把握しようと、広島市が取り組む社会実験として実施。新規路線の開拓や事業形態を掘り起こして、広島市内から空港へのアクセスの向上につなげる狙いがある。
実験では、空港から平和大通りをつなぐ「平和大通り線」と、沿岸部の宇品地区まで走る「宇品線」の2路線を運行。平和大通り線では、白神神社と空港を1日3往復し、宇品線は広島港の桟橋を経由して、グランドプリンスホテル広島まで1日5往復を運行する。運行時間は、平和大通り線=62分、宇品線=53分。利用者に対して、路線選択の幅を広げることで、需要の開拓に期待を寄せる。
利用者にはベイエリアや島しょ部の居住者やホテルの宿泊者を想定。広島市では、「一定の利用者は見込めると考えている」としている。
運賃は片道1,300円。運行は2012年2月29日まで。