広島市内を走る路面電車からの映像を配信するiPad対応の無料アプリの配信を5月、システムやECサイト開発などを手掛けるエス(広島市中区中町)が始めた。
広島電鉄が運行する8路線のうち、今回実用化したのは広島駅から宮島口までを結ぶ広電2号線。市街地や原爆ドーム、宮島など、グリーンムーバーマックスから撮影した6区間、約8分の映像を流す。
このほか、映像には前方車窓や運転台などへの視点切り替え機能を付け、車内アナウンスも流すなどの機能も付けた。
CSR活動の一環として宮島・厳島神社や広島平和公園など、観光地を清掃する環境プロジェクトに取り組んでいる同社。「国内外から広島への観光客が増えてほしいために開発した」と企画開発部の尾崎広貴さん。言語は日本語のほか、英語にも対応。「イギリスなど海外からも映像についてお褒めのメールなどを頂いた」という。
提供開始から6月1日までのダウンロード件数は約1,000件。同アプリは無料提供版として映像収録を6区間に限定しているが、今後は全区間を収録した有料版アプリや他路線のアプリのリリースを予定する。