解体進む旧広島市民球場を高層階から-近隣ホテルが宿泊プラン

リーガロイヤルホテル広島の客室からみた広島市民球場での最終戦の様子

リーガロイヤルホテル広島の客室からみた広島市民球場での最終戦の様子

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 重機による解体作業が進む旧広島市民球場近くの「リーガロイヤルホテル広島」(広島市中区基町)は2月10日、球場を見下ろせる高層フロアの客室を使った宿泊プランの販売を始めた。

プランで使用する客室

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 「これが見納め、ありがとう旧市民球場宿泊プラン」は、シーズン中に野球観戦などの利用客が多かった同ホテルが、「旧広島市民球場の最後の姿を見てもらおう」と2010年11月から着工が始まった第一期工事に合わせて企画。客室は西側の高層階を用意する。

 客室内には、球場で使用されていた観客席のベンチシートや芝生、1979(昭和54)年の優勝パーティーや最終戦を記録した写真パネル、旧市民球場関連の雑誌を準備。宿泊特典としてプレゼントする市民球場とカープの名場面を収録したDVD「さよなら市民球場」は、客室内でも観賞できるよう100インチの大画面とワイヤレスサラウンドヘッドホンも用意した。

 価格は、販売期間を限定することから通常価格(2人1室=3万5,805円)に比べ、「リーズナブルな料金(1万9,790円~)」と同ホテル総支配人室の平享子さん。春休みに向けて野球ファンの利用を想定する。

 広島市民球場は、1950(昭和25)年に誕生した広島東洋カープの本拠地とし1957(昭和32)年に完成。名称は、広島駅近くに竣工(しゅんこう)した新球場「マツダZoom-Zoomスタジアム広島」(南区南蟹屋2)が引き継ぎ、昨年4月1日から「旧広島市民球場」としてアマチュア野球を行う場所としての提供を開始。同年9月の閉場以降、球場の物品を競売する「公開オークション」でも注目を集めた。

 販売は3月31日まで。1日2室限定。

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