広島の郷土芸能「神楽」好きな女性が集まる団体「ひろしま神楽女子」が11月24日、「神楽門前湯治村」(安芸高田市)への神楽モニターバスツアーを行った。
「ひろしま女子神楽」は、神楽団に所属する女性から神楽に興味がある初心者まで、広島近郊に住む神楽好きな女性が集まるコミュニティーとして発足。フェイスブックに立ち上げたグループに参加する女性メンバーと共に、フェイスブックページやブログで情報発信を行っている。
団体は今秋、安芸高田市から神楽を通じた市の観光PR活動の依頼を受け、女性目線を生かしたグッズやフード、土産物などの開発や提案を行おうとモニターツアーを企画。ツアーは神楽が好きな女性を対象に参加を呼び掛けた。企画に協力するソアラサービスのホームページで先着順に受け付けたが、問い合わせは40~50件ほどあったという。参加者は50代以上の女性が多く、中には初めて神楽を鑑賞するという20代の姿も。
当日は神楽2演目を鑑賞。神楽団との記念撮影のほか、団員の楽屋で実際に着用する神楽の衣装に袖を通すなど、体験も盛り込んだ。「普段、見る機会の少ない衣装に触れることができて、参加者のみなさんも盛り上がっていた」と同団体の岩本さん。昼食も神楽で使われる「赤」「黄」「青」「白」「黒」の5色にちなんだオリジナルフード「神楽五色麺」を食べ、食事や施設利用に対する感想も観光PRに生かしていくという。