広島・横川の映画館「横川シネマ!!」(広島市西区横川町)が今夏、開業後初となる大規模な改装を行う。
改装は横川商店街を中心とした横川の文化発信の機運が高まったことをきっかけに着手。ビルを所有する横川商店街振興組合が主体となって取り組む。改装後は35ミリ映写機に加え、デジタル上映に対応する映写機も導入。座席は昨年12月に閉館した「シネツイン新天地」から譲り受けたシートに入れ替え、席数は128席から約70席に縮小する。ステージは現在の座席の3列目まで拡大する計画という。
上映作品のラインアップはこれまでと変わらないが、毎月1週間ほど商店街が発信型のイベントを開くなど、多目的に利用する予定。環境が充実することで、「より良い上映環境で今まで通り面白い映画が提供できることがうれしい」と同館支配人の溝口徹さん。「映画館として仕切り直したい」とも。
「横川シネマ!!」は1998年に閉館した「広島ステーションシネマ」の自主上映レイトショーを前身とする映画館。「雑食系ミニシアター」をコンセプトに県内では他に上映しない、見どころの多いインディペンデント作品を1999年11月から上映し続けている。
最終営業日は7月6日。リニューアルオープンは今秋を予定する。