1輪のバラを箱に入れて送る「ローズボックス」の販売に取り組む生花店「FRAGILE(フラジャイル)」(広島市東区山根町、TEL 082-568-5501)は、3月14日のホワイトデーを前に受注を本格化させている。
「花をもらって喜ばない人はいないと思うから」と同店オーナーの高野さん。アパレル業界から26歳で花の世界へ転身することを決意。2001年にコンクリート打ちっ放しの壁にモスグリーンの扉を備えた物件にインスピレーションを受け、東区・山根町のマンション・ハウスバンフリートの1階に同店を構えた。現在は、同店(本店)と宇品店の2拠点を夫婦で運営する。仕入れにこだわるためオーダー制作をメーンにした運営で、頻繁にフラワー教室などを開いているのが特徴。
ホワイトデーが近いからということもあり、この時期に合わせてリリースされた同商品は、「恥ずかしがり屋」の男性をターゲットに据える。「帰りの電車で手に持っているのが恥ずかしい」「サイズが大きい」「金額が高い」などのハードルを感じる男性に、「気軽に花を贈れるような環境作りができれば」(高野さん)という思いから箱に入れて気軽に持ち運べるメリットを生かした。価格は1箱1,575円。
「母の日、敬老の日などに配達してメッセージや花に感動して泣き出す方もいる。ああ、いい仕事だなと思う瞬間。やっぱり自分は花のある生活を広めたい」と高野さんはほほ笑む。