彫刻や街灯のような公共物をインスタレーションとして取り込む野外プロジェクト作家として知られる西野達さんの展覧会「比治山詣で」が12月8日より、広島市現代美術館(広島市南区比治山公園、TEL 082-264-1121)で始まる。
西野さんは1987年にドイツへ渡り、1997年にミュンスター美術アカデミー卒業後、ケルンを拠点にヨーロッパ、アメリカで活動の場を広げてきた。2002年以降は日本でも本格的に活動を再開している。
近年の西野さんの作品は、野外だけではなく室内で作品を発表する機会も増えたという。同展の会場も地下1階の室内。ここに通常野外で利用される街路灯を持ち込み、巨大シャンデリアを制作する。また、近年新たに取り組みはじめた写真作品も展示。
同展のタイトル「比治山詣で」は、広島市現代美術館が位置する比治山という山に詣でるという意。年末年始をまたいで開催される同展を「お正月に初詣でに行くような感覚で訪れて、多くの人に芸術を楽しんでもらえれば」と西野さんの思いが込められているという。
開催時間は10時~17時。月曜休館。入館無料。来年1月31日まで。