東京・三軒茶屋に拠点を置く自家焙煎(ばいせん)のスペシャルティコーヒー専門店「OBSCURA COFFEE ROASTERS(オブスキュラコーヒーロースターズ)」によるカルチャー講座が3月20日、広島アンデルセン(広島市中区本通)で開催された。
オブスキュラコーヒーロースターズはトラディショナルデザイン(東京都世田谷区)が展開する飲食事業。広島出身の岡本英明さん、山口修平さんを含む3人で立ち上げ、「カフェ」「スタンド」「コーヒー豆販売」「焙煎工房」にそれぞれ特化した店を運営する。
ワークショップはカフェや店頭で定期的に開く。コーヒーの入れ方や豆の産地・焙煎による違いなど、コーヒーの楽しみ方を発見する内容が中心。初心者から玄人まで楽しめるよう考慮する。
今回は岡本さんと山口さんが講師として登場。内容を変えて午前と午後に2回開き、デモンストレーションを交えながら進めた。豆の産地による違いをテーマにした回では、スペシャルティコーヒーの定義や味を判別する観点について例を挙げて説明。
産地ごとに異なる味を知り、「自分好みの味を見つけてほしい」と岡本さん。「今回感じた香りや味を次回購入する際に参考にしてもらえたら」とも。用意した6種類のコーヒーを飲み比べ、香りや酸味などの感想を5項目に分けてシートに書き込む。受講者からの、「味の違いをどう表現したらいいか分からない」「違いを言葉で表すことが難しい」との声には、「コーヒーは嗜好(しこう)品なので味に正解はない。大枠で捉えて、そこから分岐しながら結論を導いて」とアドバイスした。