広島県出身の画家・こだまこずえさんが10月2日より、薬研堀のバックパッカーズバー「スワロウテイル」(広島市中区薬研堀、TEL 082-246-9266)の店舗外で1枚の絵を描き始めた。作業は、昼から夕方にかけて行う予定。
こだまさんは、東京で俳優業も手がけながらも画家としてのアート活動に取り組んできた。今年3月には、西広島・新己斐橋の橋脚に約16メートルの巨大壁画を完成させたことでも知られる。しかし、「せっかく壁画を完成させたのにその場所を活用できていない」(こだまさん)ことに気づく。新己斐橋付近の清掃活動を兼ねてまっさらなピアノに、ピアノを弾いている女の子を描くライブペイントや広島市立大学の学生らと映像上映会を企画。「人を集める方法を現在も模索している」(こだまさん)という。
「こだまさんの絵は幻像的だけれど、しっかりと細かい部分もリアルに描いてあり、地元愛も感じられる」と、依頼者で同店オーナーの冨恵さん。絵が描かれる180センチ四方のパネルには、原爆ドーム、冨恵さん、同店のシンボルマークであるチョウが描かれるという。まだモノクロの下地には明日から彩色する。
6日は、場所を移動して新己斐橋の橋脚の壁画前で最後の仕上げを行う。時間は16時から。完成後の18時にはライトアップを予定。バーベキューをしながらの交流会も行う。参加料は500円。「人と人が出会う場所が作れたら」とこだまさんは話している。