JTBパブリッシング(東京都新宿区)が8月3日、広島カープの勝利数に応じて価格が変動する電子書籍の販売キャンペーンを始めた。
試合の結果に連動して電子書籍の価格が変わる取り組みは、同社が今年3月にムック本、5月に電子書籍版を発売した「るるぶ広島カープ」が対象。電子書籍サービス「Kinoppy」を運営する紀伊國屋書店(目黒区)に提案して実現した。
試合は7月24日~8月1日までの8試合が対象。勝利数に応じて割引価格が無料から最大600円まで変動するが、会期中に5勝を収めて現在は半額の350円で販売している。対象試合中は、2社でツイッターなどのソーシャルメディアを活用して、試合経過に合わせてリアルタイムでツイート。「ファンを巻き込んで盛り上がることができた」と同社の青木洋高さん。試合後、半額となったことで販売の大幅な伸びに期待する。「ガイドブックが電子書籍で楽しめることも多くのユーザーにリーチできた」とも。
現在、同社が販売するプロ野球球団でのガイド本はカープのみ。「初のCS進出を目指すカープは全国に熱烈なファンがいる」としたうえで、るるぶの「見る」(観戦)、「食べる」(選手おすすめグルメやスタジアム名物)、「遊ぶ」(スタジアム周辺の観光情報やキャンプの紹介)に関連する要素を盛りこんだ。
割引対象期間は8月9日まで。定価は700円。