広島の女子大生がデザインしたワンルームマンションの一室が昨年末に完成し、1月5日から入居者募集が始まった。
マンション一室のデザインを手掛けたのは、広島工業大学(広島市佐伯区三宅2)に通う3人の女子学生。物件を管理する島根不動産(楽々園4、TEL 082-921-1177)から昨年秋、依頼を受けて実現した。
同社では、取り扱う賃貸マンションやアパートの約半数が単身者向けの物件。入居者には同大学や近隣の山陽女子短期大学、鈴峯女子短期大学に通う学生が半数を占めていることから、「学生のアイデアを取り入れた部屋をデザインすべき」と判断した。
リフォームしたのは、広さ約7畳のワンルーム。テーマは設けず、自由な発想で学生が提案したのは、畳を敷いた和室や男性向けにスタイリッシュにまとめた部屋、生活のシーンをラインで仕切る部屋など6案。今回は、壁を使って洋服のコーディネートが楽しめる「オシャレプラン」が採用された。
室内には壁面の高さに合わせた大きな鏡を用意し、向かい側にはオレンジとピンクの2色を使った枠をペイント。枠の中には、洋服をディスプレーできるハンガーをかけ、床は靴箱として利用できるよう、横長の収納ケースを置いた。賃料は1カ月3万3,000円。
これまで空き部屋のリフォームは、20歳代後半~40歳前半の社員が立案して施工していた同社。近年では、変わったデザインの壁紙でアクセントを付け、従来の部屋と差別化を図っている。「デザイン部屋」は学生を中心に人気を集め、現在は満室だという。