広島県呉市大崎下島を拠点とする、Nurse and Craft株式会社(代表取締役:深澤裕之)は、2026年6月3日~4日にフィリピンで開催された「ASEAN High-Level Meeting on Unlocking the Silver Economy(シルバーエコノミーの活性化に関するASEANハイレベル会合)」への参加を終えました。代表の深澤が大崎下島における高齢者ケアの実践をケーススタディとして発表し、会合後も複数の参加者から直接声をかけられるなど、大きな関心を集めました。

2026年6月4日、代表の深澤は「Case Study 7:Promoting active ageing in Japan through technology, social participation, and economic engagement(テクノロジー・社会参加・経済参与を通じた日本のアクティブエイジングの推進)」として登壇しました。ASEAN加盟国政府・国連機関(UNFPA・ESCAP)・アジア開発銀行・世界銀行などの政策立案者・国際機関・民間企業が一堂に会した場で、人口減少と高齢化が進む大崎下島での訪問看護・予防医療・コミュニティ活動を組み合わせた実装モデルを発表しました。

「ASEAN各国の高齢化率は現時点ではまだ低水準にありますが、必ず訪れる未来として非常に強く意識されていることが伝わってきました。特に、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続ける『Aging in Place』を重要な価値として目指すという意志を、議論の随所に感じました。
弊社の活動拠点が島嶼部であることも、ASEAN各国の参加者との距離を縮めてくれたように思います。島が多い地域特性を持つASEAN各国にとって、島嶼部ならではの課題、すなわち医療・介護資源の制約、地域コミュニティの分断リスク、交通インフラの限界といった問いは、決して遠いものではないはずです。そうした文脈において弊社の実践は強い共感を呼び、発表後にも複数の方から直接声をかけていただきました。
今回の会合を通じて改めて感じたのは、日本が抱える課題の大きさと多様さは、実は日本の強みであるということです。弊社が大崎下島を拠点に選んだのも、この地域に日本の高齢社会の縮図があると直感したからです。その直感は間違っていなかったと確信しています。
一方で、同じ高齢化の課題であっても、成長期待の中で直面するものか、人口減少という撤退局面の中で向き合うものかでは、必要な優先順位もリソース配分もマインドも大きく異なります。私たちが挑戦する環境は、決して平坦ではありません。しかし今回、撤退の中でこそ攻勢に転じられる可能性が十分にあると感じました。私たちが日々向き合う大小の課題への取り組みは、確かな価値を持ち、世界から求められているのです。
翻って、日本はいまだ自分たちの価値に気づいていないように見えます。少子高齢化や社会保障費の増大といった問題ばかりが強調されますが、課題解決の現場で積み重ねてきた知見、一つひとつの実践と失敗の記録には、アジア太平洋地域の多くの国々にとって計り知れない価値があります。シルバーエコノミーという新たな領域への挑戦も、日本ではいまだ少ない。だからこそ、私たちはこの現場から発信し続けます」
Nurse and Craft株式会社について
Nurse and Craft株式会社は、広島県呉市大崎下島を拠点としている企業です。訪問看護事業、STARTWELL事業、ヘルスツーリズム事業を組み合わせ、高齢者が医療に依存しすぎず穏やかに暮らし続けられる社会インフラの構築を目指しています。
- コーポレートサイト:
https://nurseandcraft.io/
重症化前の接点を増やし、支援の空白を埋める「STARTWELL」
予防医療×見守りサービスを提供する「STARTWELL」は、ウェアラブルデバイス等から得られる日々の生活データと人による伴走支援を組み合わせ、独居高齢者の健康変化に早く気づき、必要な医療・介護サービスへ円滑につなぐヘルスケアサービスです。
- サービスサイト:
https://startwell.nurseandcraft.io/
- アジア健康長寿イノベーション賞 テクノロジー&イノベーション部門 大賞
- Asia Pacific Eldercare Innovation Awards 2025 ファイナリスト
- Hiroshima Global Unicorn Incubator 2022
- HIROSHIMA UNICORN10 STARTUP ACCELERATION 2022