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広島に新たなクラフトビール「広島ようようビール」誕生 坂町産のムラサキ麦使う

坂町で生産したムラサキ麦を使ったクラフトビール「広島ようようビール」

坂町で生産したムラサキ麦を使ったクラフトビール「広島ようようビール」

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 広島・坂町で生産したムラサキ麦を使ったクラフトビール「広島ようようビール」の限定販売が12月1日、県内で始まった。

贈答用のパッケージも用意する

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 「ようよう」とは坂町の方言で「ありがとう」を意味する言葉で、風土や文化、伝統を感じながら味わってほしいとの思いからクラフトビールに名付けた。ビールは赤みがかった琥珀色とフルーティーな味が特徴のエールビールで、酒商山田駅北口店や呉ビール直営レストラン「海軍さんの麦酒舘」、お好み焼き店「みっちゃん」、飲食店「むさし」、「酔心」で販売・提供している。

 ムラサキ麦は瀬戸内海沿岸で古くから栽培されており、坂町では現在も有志生産者によって栽培が続けられている。町内ではムラサキ麦をうどんやまんじゅうの皮に使い特産品として販売するが、坂町を管轄するJA安芸(安芸郡海田町)ではムラサキ麦の認知向上や生産量を増やすことで都市農業の活性化につなげられないか模索をしていたという。

 そこで昨年夏、クラフトビール製造の呉ビール(呉市)に「地元の麦を使ったビールを作れないか」と相談を持ち掛けた。作るだけで中区、継続的な販売を視野に入れ、卸や小売りに販路を持つ酒商山田(広島市南区)も加わり、JA安芸、坂町、呉ビール、酒商山田の4団体によるプロジェクトを今夏、発足した。

 国内に製麦会社が数社しかないことからムラサキ麦の製麦化にコストや労力をかけたが、今年10月にビール800リッターの仕込みを開始。約1カ月の製造期間を経て商品が完成したが、すでに品薄という。

 価格は648円(330ミリ)。飲食店での提供価格は店によって異なる。次回は来春の製造予定。

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