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広島・呉のちりめん使った「国産アンチョビー」 半年ぶりに本格販売へ

ブルーのパッケージが特徴的な「瀬戸内ちりめんアンチョビ」

ブルーのパッケージが特徴的な「瀬戸内ちりめんアンチョビ」

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 広島・呉市の音戸や倉橋島で漁獲したちりめんを使った「瀬戸内ちりめんアンチョビ」の販売が5月から始まった。

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 同商品は昨年10月、作田水産(倉橋島)が福屋八丁堀本店やひろしま夢プラザなど4カ所で販売を始めたが1週間で加工分300個を完売。ちりめんの漁獲時期が6~9月までの約3カ月間に限られることや塩漬けに半年間を要することから、品切れ状態が続いていた。

 当初は瀬戸内で漁獲量が多い小イワシを使い、国産アンチョビーを作ろうと約5年前に考案したが、小イワシを3枚におろす工程で人件費がかさんでしまうため、代替品として産品のちりめんに着目した。内容量の9割をちりめんが占め、塩漬け発酵後にオイル漬けして加工する。

 商品プロデュースを手掛けたソアラサービス(広島市中区広瀬北町)の岩本さんは「塩やオイルにちりめんを漬けることで原型をとどめず、ペースト状になってしまう問題を解消しようとちりめんのサイズを変えたり、後から足したりして思考錯誤を繰り返した」と振り返る。漬け込みも半年から2~3カ月に作業改良し、生産向上を図った。

 販売価格は小瓶(40グラム)379円、大瓶(80グラム)734円。瀬戸内の沿岸部を中心に販路拡大を目指す。

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