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広島に新たなB級グルメ「漬物焼きそば」 豪雪地帯が冬の保存食を商品化

県内のフレスタで販売する「漬物焼き」の試作品

県内のフレスタで販売する「漬物焼き」の試作品

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 日本最南端の豪雪地帯として知られる広島・安芸太田町の家庭料理「焼き漬物」を使い、B級グルメとして新たに開発した「漬物焼きそば」の販売が6月29日からスーパーマーケット「フレスタ」で始まる。 同町観光協会はフレスタ、総菜の製造加工「フレッシュセブン」と5月19日、連携協定を締結した。

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 冬場に漬物の凍結を防ぎ、日持ちのする保存食として七輪やフライパン、ホットプレートなどで焼くもしくは煮て作ったとされる「焼き漬物」と焼きそばを組み合わせたご当地メニュー。

 3年前、町内の家庭を回って雪かきを手伝うツアー参加者へ焼き漬物が振る舞われる様子を見て、観光協会の若手職員が「独自に育んできた食文化を後世に伝えていきたい」と商品開発に着手した。

 地元住民にも話を聞き、焼きそばに絡めて食べていたエピソードからヒントを得て、バリエーションを増やしやすい焼きそばをベースにした商品展開を決めた。スーパーで食材を買って自宅で調理をして方向性を定めると、道の駅「来夢とごうち」で調査を兼ねた実演販売を実施。味付けや付け合せの具材とのバランスに頭を悩ませたという。

 テスト販売を重ね、昨年4月には出店したマツダスタジアムで完売。町内のレストラン「セリエ戸河内」でも8月から販売を始め、1時間待ちの列が出来た。このほか町内の飲食店では、広島菜やかぶ菜、白菜など、さまざまな漬物を使った「漬物焼きそば」を考案して誘客につなげる。

 フレスタでの販売開始日は6月29日から。

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