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広島で家具メーカー「マルニ木工」インテリア展 ストーリー性を持たせ、代表作紹介

定員50人で募集したレセプションには約100人が集まった

定員50人で募集したレセプションには約100人が集まった

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 オリエンタルホテル広島(広島市中区田中町)デザインギャラリーで2月25日から、広島の家具メーカー「マルニ木工」(佐伯区湯来町)によるインテリア展示会「マルニ木工展」が始まった。

創業時に誕生した「曲木椅子」

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 同社は1928年の創業以来、「工芸の工業化」を掲げ、木工家具を作り続けてきた老舗家具メーカー。山中武社長の「地元・広島で展示会を開きたい」との思いから約10年ぶりに広島での開催が決まった。

 展示するのは創業時から現在までに手掛けた同社の代表作。ストーリー性を持たせ、ものづくりの歴史と共に紹介する。初日は同ホテルロビーでオープニングレセプションを開き、山中社長があいさつ。山中洋常務は社史をひも解き、創業からこれまでを写真と共に紹介した。

 創業時にブナ材で作った「曲木椅子」から始まり、少しずつクラシックなデザインに系統を追求していく同社の歴史の中で大きなターニングポイントになった商品は、1968年に発売した「ベルサイユ」シリーズという。18世紀フランスのクラシック家具のロココ様式を基調とし、その伝統を現代に再現した。今でも現役で販売しており、同社が行うアフターサービスの家具修理依頼が一番多いのも同シリーズという。

 大きな転換期を迎えた2007年はプロダクトデザイナーの深澤直人さんとものづくりをスタート。「HIROSHIMA」を始めとする新たなシリーズ「MARUNI COLLECTION」を発表した。山中常務は「このころから日本だけでなく世界を意識するようになった。奇をてらわず定番商品として残る物を作りたい」と意気込む。

 会期中、同ホテル1階ロビーとフレンチレストラン「OZAWA」の一部にマルニ家具を常設し、実際に使うことができる。このほか、トークイベントやワークショップ、マルニ製品のある店舗を巡るスタンプラリー、湯来町の工場見学ツアーを行う。

 開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。3月8日まで。問い合わせは同ギャラリー(TEL 082-240-9463)まで。

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