広島・呉の観光資源を使ったコロナ禍の体験型観光プラン「呉周遊謎解きゲーム」が5月12日、レストラン「呉ハイカラ食堂」（呉市宝町、TEL 0823-32-3108）で始まる。

　呉市は、戦艦「大和」を建造した軍港で、日本一の海軍工廠のまちとして栄え、戦後は世界最大のタンカーを数多く建造している。呉の歴史と造船・製鋼をはじめとした科学技術を紹介する博物館「大和ミュージアム」をはじめ、旧日本海軍の鎮守府としての歴史や、海上自衛隊の呉基地などを有し、多くの自衛隊やミリタリーファンが呉市を訪れている。

　海上自衛隊では、多くの部隊で毎週金曜の昼食にカレーを食べていることから、ご当地グルメとして「呉海自カレー」も人気を集めるが、新型コロナウイルスの影響で観光客は減少。呉市内の飲食店や観光関連事業者も大きな打撃を受ける中、人との接触を極力減らし、屋外で楽しむ生活様式に対応した体験型観光プランを企画した。

　謎解きゲームは、日本の海を護る架空の部隊に入隊し、通信解読に取り組むという設定。呉に5～6時間滞在しなければ解読が難しい内容で、周遊しながら地元の飲食店や交通事業者、宿泊事業者への消費を促す。

　参加費は、小学生以上2,200円。呉ハイカラ食堂で受け付ける。ゲーム受付時間は、10時～16時。火曜定休（祝日の場合は翌日が休み）。9月30日まで。